「県内初の市職員ユーチューバーが今治に誕生」。
そんなニュースが飛び込んできたのは２０２１年9月のこと。今治市役所の4人グループが、動画投稿サイトYouTube（ユーチューブ）で世界に今治市の魅力を発信し始めたのだとか。
市長から任命・激励を受けた公式ユーチューバーだという彼らにお話を伺うため、今治市役所を訪れました。

 

ゆるく楽しく、でも熱く活動中

(中西)公務員でユーチューバーって、最初は何か難しいことをしてるのかなって思ってました。
家でリラックスしている時間に楽しみたくて見るユーチューブで、マジメな話や難しい話が出てくるとイヤだなって。
でも見てみると全然そんなことなくて、すごくおもしろかったです！

(上甲)ああ、よかった。嬉しいです。
皆さんのような若い方たちにぜひ見ていただいて、広めていただきたいです。

(田中)イ行ノート」というのがグループ名ですか？

(上甲)はい。ユーチューバーとしての活動名です。
今治のイの字も知らない人も、これを見ればわかるようになるので、ノートを開くように見てほしい。
そんな気持ちを込めています。

(中西)私は香川県の出身で、動画を見て初めて知った今治のことも色々ありました。
驚いたり笑ったり、楽しくてためになりますね。
何がきっかけで始めたのですか？

(上甲)上司命令とかではなく、自分で提案したんです。
自治体もソーシャルメディアを活用するべき時代だろうと常々考えていて、年に一回職員が自由に案を出すことができる機会があるので、そこで。始動までに実は3年くらいかかっているんですよ。
提案だけでも1年近く、採択されてからもたくさんの議論や準備に年月を費やしました。

(植田)そういうところは公務員らしいですよね。
皆さんは普段ユーチューブでどんな動画を見ていますか？

(田中)よく見るのはやっぱり、世間で評判になっている有名ユーチューバーのものですね。
タイトルやサムネイル（縮小表示された静止画）がおもしろそうなものを見ます。
家でテレビをつける代わりにユーチューブの動画を流しているという感じです。

(植田)なるほど、参考になるなぁ。
役所感満載じゃない方が良さそうですね。

(上甲)芸能人や有名人ではない、一般人でも人気が出る可能性があります。
僕らも、ものすごく普通の人間です（笑）。
特別な技も能力もなくて、そんな僕らが何かおもしろいことをして、今治をPRできるといいなと思ってやっています。

 

今治の魅力を、もっともっと

(植田)僕らの動画で、どんなものがあるといいと思いますか？

(田中)私はアウトドア派で、飼っている犬と一緒に外へ遊びに出かけたいので、そういう場所を知りたいです。
私も市外出身なので、あまり今治の遊び場を知らなくて。
キャンプ場情報がたくさん見られるといいですね。

(上甲)無料のいいキャンプ場がたくさんあるんですよ。
しまなみ海道で島にも車で行けますし、グランピング施設も増えています。
山側だと、例えば鈍川。
自然も温泉も素晴らしいですよ。
他にも全国に誇れるものが、まだまだ今治にはたくさんあります。

(中西)今アップされているキャンプ動画、とってもおもしろかったです！
ダーツの旅も、今度同じところに行ってみたいなと思いました。

(植田)嬉しいなぁ。
そんなふうに、見て何かを感じてもらえるものをどんどん出していきたいです。
メジャーなものも、ニッチなものも。

(中西)皆さんご自身のことをもっと深掘りするのも、おもしろいのではないでしょうか。

(上甲)確かに、もっと僕らの個性を際立たせていくべきかも。

(植田)お役所っぽくなく（笑）。

(田中)そんな「イ行ノート」の皆さんが目指す「偉業」は何ですか？

(上甲)めざせチャンネル登録百万人、と言いたいところですが、まずは周囲の理解を得ることかな。
今治市民に理解されれば、活動の幅も広がります。
いろんな人に見てもらって、知ってもらいたいです。
市内の人に認められて、市以外の人にも愛されて、応援するよって言ってもらえるようになれば最高です。

(田中)応援します！

(中西)ぜひいつか、しまなみの杜リゾートで、一緒にコラボ動画を撮影しましょう！