地元出身輝く人
絵本作家 かのう かりん氏
ずっと続く幸せを、たくさんの人に… 思いを込めた「しあわせ」の像
小さい頃から絵を描くことが大好きだったかのうかりん氏。中学1年生で同郷今治市の彫刻家・阿部誠一氏(*)に師事し、本格的に絵の勉強を始めました。市内で目にする阿部氏の作品に感銘を受け、アトリエを訪ねて「教えてください」と直談判したのだそう。大学は彫刻科へ進みましたが、子どもの時からの夢を叶え、卒業後は絵本作家の道へ。複数の受賞作も生まれ、活躍の場を広げ続けています。
(*阿部誠一氏:1931年今治市生まれ。ブロンズ像「見つめる女の子」などの野外設置作品を市内で見ることができます。)
(*阿部誠一氏:1931年今治市生まれ。ブロンズ像「見つめる女の子」などの野外設置作品を市内で見ることができます。)
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青野
最近では「かなしきデブ猫ちゃん」も大人気で、お忙しい毎日なのではないでしょうか。
そんな中、この「しまなみの杜リゾート」のために素晴らしい彫刻を作ってくださいました。
ありがとうございます。 -
かりん
長年のご縁に私も感謝しています。
今回のお話もとても嬉しかったです。 -
青野
制作にあたってずいぶん相談を重ねましたね。
素材も色々検討しましたが、ずっとここにいてもらえる像をということでブロンズに決めました。 -
かりん
ウエディングの会場ですので、まず、やはりカップルで、そしてずーっと長く愛し合っている二人の姿にしたいと考えました。
私の作品はずっと動物がテーマなので、今回も動物で、中でも大好きな猫を選びました。
猫は福を呼ぶとも言いますから、ここに置いていただいて福を招くことができればいいなと思っています。 -
青野
僕はここで、みんなに幸せになってもらいたいのです。
人も動物も、誰もが幸せであることが大事ですからね。
この像は、背中からも幸せが伝わってきますね。
皆さんにもぜひ、前からだけでなく後ろからも見ていただきたいです。 -
かりん
年齢不詳ではあるのですが、おじいちゃんおばあちゃんになっても愛し合う姿をイメージして、背中からもとても好きな風景になりました。 -
青野
この遊歩道に、今後このカップルの続編の像を登場させるのもいいかもしれませんね。
人の歩みや恋愛の物語が感じられて、歩いていると人を好きになることが大切に思えてくるような、そんな道にしたいです。 -
かりん
自分の彫刻を森の中にぽつぽつと置いて、自然の中の展示場を作ることです。
もしその夢がここで叶うなら本当に嬉しいですね。
こんなに幸せな場所に置いてもらえれば、彫刻たちもきっと幸せです。
家族をテーマにするのもいいですね。
愛があふれるストーリーを展開したいです。
自分の夢を叶えることが次の誰かの新しい夢に
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青野
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かりん
写実的な彫刻に向き合っている間はその夢を一度しまっておいたようなところもあったのですが、卒業制作で絵本を作って、自由な絵本の世界なら自分の表現したいものをうまく伝えられると気付いたんです。
それがきっかけで今のスタイルを確立しました。 -
青野
今後はどんなことに挑戦したいですか? -
かりん
私の彫刻がここにたくさん増えれば嬉しいですね。 -
青野
当社は「すべての人により多くの感動を 私たちの手で届けたい」という経営理念を掲げています。
感動を届ける仕事ですので、「しまなみの杜リゾート」でも「ああ、ここでよかったな」と感じてもらえることにどんどん取り組もうと思っています。
例えば、子どもたちが自由に遊べるようなイベントも企画したいです。かりんさんもぜひ協力してください。 -
かりん
室内だけじゃなく、鳥の声を聴きながら、外の自然も全部使って会場にできるのですから。
子どもたちもここで楽しい経験をすれば、きっと将来ここで結婚式を挙げたいと夢見るようになりますよ。
誰かの新しい夢を生むことができるなんて、ワクワクしますね。 -
青野