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リーダーと語る

愛媛県アームレスリング連盟

愛媛は「腕」に自信あり 迫力と熱い心に感動

腕相撲、つまりアームレスリングは、発祥を辿ると古代にまで遡るといわれます。日本でも平安時代に行われていたという記録があり、現在も全日本選手権や世界大会が開催されています。 今回は愛媛県アームレスリング連盟の理事長を務める福羅浩一氏に、競技の魅力や県内での普及活動についてお話を伺いました。
 
  • 青野

    福羅さんは何がきっかけでアームレスリングと出会ったのですか?とても強そうにお見受けしますが、ご自身も競技をされるのですか?
  • 福羅

    地域スポーツの力になりたいと思っていたところに、知人を通じてアームレスリング連盟の運営を手伝ってほしいというお話があり、喜んでお受けしました。連盟の発足は21年も前で、私が着任して11年になります。体格を見てお声がかかったのかもしれませんが(笑)、実は全然ダメです。鍛えている方々にはとてもかないません。
  • 青野

    愛媛県アームレスリング連盟はどのくらいの規模なのですか?
  • 福羅

    松山と今治、四国中央、新居浜、南予も合わせて6道場あり、参加者は100人を超えます。愛媛はアームレスリングが盛んで、この今治道場にも全国大会での優勝者や入賞者がいますよ。
  • 青野

    競技の魅力を教えて下さい。
  • 福羅

    以前はマイナーな競技だと思っていたのですが、特に海外での人気は高く、非常に熱いスポーツです。一度見ると感動しますよ。意地と意地が激しくぶつかり合い、対戦後はお互いを讃え合うラグビーのノーサイドのような精神があります。元気があり余っている若者に最適かもしれません。強い相手と対戦して「上には上がいる」と実感するのも良い経験では。堅い話は抜きにしても、純粋に発散の場であり、仲間も増えるので、スポーツとして今後もっと発展させたいです。
楽しく安全な環境を整えて 老若男女が気軽にチャレンジ
  • 青野

    子どもの参加も可能でしょうか?
  • 福羅

    子どもたちへの普及が、まさにこれからの課題です。サッカーや野球などもある中で、アームレスリングを主体にするのは難しいですよね。
  • 青野

    そうですね。でも子どもたちにとって腕相撲は身近な遊びの一つで、我が家でも小学生の息子が「男同士の勝負だ」と楽しんでいますよ。
  • 福羅

    それは嬉しいですね。主体にするスポーツは他にありつつ、そのかたわらでアームレスリングにも取り組んでもらえればと思います。
  • 青野

    本格的にこれ一本とはいわないまでも、レクリエーションよりもう少し本気、というレベルだといいですね。腕力勝負に一喜一憂する男の子は特に夢中になるかもしれません。
  • 福羅

    ただ心配なのはケガです。実力差がありすぎると骨折や脱臼をすることもありますので、主催者や大人たちが適切な対戦相手を考慮するなど注意が必要です。また大人の大会でも同じですが、保険や救護班などを整備し安全対策に万全を期すことが重要です。きちんと気をつけていれば誰もが気軽に取り組めるスポーツなので、ぜひ挑戦してほしいですね。
  • 青野

    大会などに私たちも何かの形で協力できれば嬉しいです。他に普及につながる活動例はありますか?
  • 福羅

    国体には正式競技とは別にデモンストレーションスポーツというものがあり、2017年のえひめ国体で、私たちが全国で初めてその中にアームレスリングを取り入れました。2019年の茨城国体でも実施され、小・中学生の対戦もあり、お子さんやお孫さんの応援に駆けつけた観客数は本大会以上と言われるほどでした。私たちの課題でもある年少者への普及の意義を改めて実感しました。野球やサッカーを引退した30〜40歳代の方が新しく始めたり、お父さんの姿を見て次世代が参加したりもしています。大会には女性の部もあり、本当に老若男女が楽しめる競技です。
  • 青野

    誰でもいつからでも始められるスポーツですね。ぜひさらに多くの方に楽しんでいただきたいですね。

今治アームレスリング協会 練習生募集中!

 アームレスリングは体重・右手・左手で階級別に分かれて対戦し、たった数十センチ角で行う短時間の勝負の中に、実に多くのかけ引きやテクニックが駆使される競技です。最初から一気に攻撃を仕掛ける選手、相手の力をうまく利用する選手など戦い方は人それぞれ。とても奥が深い競技です。私は20年以上練習していますが、まだまだだなと思っています。
 勝つための秘訣は、何よりもまず気持ちです。勝ちたいという気持ち、そして継続と努力。また相手がいて初めてできる勝負なので、相手を認める気持ちが大切です。テクニックの面でいえば、力が強いだけでは勝てません。手首や指先までうまく使えるように、鍛錬を重ねて全身で戦うことです。
 発散させたい力を持て余している人は、ぜひ気軽に参加してみてください。今治支部には複数の階級に全国レベルの選手がいます。女性も大歓迎ですよ。

090-3788-4212
(今治支部会長:藤本携帯)