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リーダーと語る

株式会社 大三島みんなのワイナリー Part 3

対談後

島の東側に位置するブドウ畑に案内していただきました。
ブドウの木が並ぶ斜面の正面に、青く輝く海が広がっています。
川田さんも毎日眺めても飽きないというお気に入りの場所です。

 

 

 

 

ブドウの木は垣根仕立て。ヨーロッパでは棚仕立てにしているブドウをよく見かけますが、収穫量が垣根仕立てよりも少ないのだそう。仕立てによって収量や病気のかかりやすさなどに違いが出てきます。「棚仕立ても試しているのですが、人件費などのコストを考えると、リーズナブルなワインを造るためにも、多く収穫できる垣根仕立てが良いのではと考えています」と川田さん。

 

「東洋の地中海」とも称される瀬戸内海。気候が地中海と似ていることもあり、ブドウの品種も、地中海産のものや海の近くのものなど色々と試しているそうです。大三島の気候や土壌に合った品種を増やして、瀬戸内海らしさ、大三島らしさを打ち出していこうとしています。「海外へも日本のオリジナリティを発信できるようなワインにしたい」と、川田さんは世界もしっかり視野に入れています。

 

ワインの「ヴィンテージ」という言葉があります。「古くて高価なワイン」というイメージで使われがちな言葉ですが、本来ヴィンテージとは、ブドウが収穫されれた年のことを指します。同じブドウの木でも、年によって気候などの影響で収穫時の出来が異なってきます。このため、出来の良いブドウが採れた年、いわゆる当たり年のワインを指して「ヴィンテージワイン」「ヴィンテージ付き」などと呼ばれたりすることがあります。
「ワイナリーというと華やかなイメージがあるかもしれませんが、農業の延長線上です」と川田さんが話すように、ブドウの木が風や雨、害虫の被害を受けるなど、予定通りにはいかないことや苦労も多々あります。でもそれも含めて、付き合っていくのが農業です。ブドウの出来が変わっても、「それも含めて“ヴィンテージ”」と川田さん。「全てを受け入れるのがワイン造りです」とブドウの木を愛おしそうに見ながら話してくれました。

 

ブドウの苗木オーナー制度

2016年に開始したブドウの苗木オーナー制度。2017年で第2期の募集が終了したので、2019年1月現在、第3期の募集に向けて準備が進められています。オーナーになれば年に1本ずつ、ワインの進呈も。またオーナーを始めみんなで実ったブドウの収穫をする収穫祭などのイベントも行われています。