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リーダーと語る

株式会社渡辺建設
渡辺 俊 氏

安全な暮らしを守る豊かな環境づくり

 

「渡辺建設」は長い歴史を持つ総合建設業の会社です。公共・民間の土木建築工事に広く携わり、今治市はもとより愛媛県の建設業を牽引する存在として活躍されています。渡辺社長とは思いや取り組みが通じ合うことも多く、長年公私に渡り色々なことを一緒に考え語り合う仲。力を貸してくださる頼もしい存在です。

  • 青野

    渡辺社長とは以前から仕事や将来のこと、夢なども語り合ってきました。私はまだまだ道半ばですが、渡辺社長は着々と成果をあげ、活動範囲を広げていますね。
  • 渡辺

    もう20年くらいになるでしょうか。色々一緒にやってきましたね。最近は今治だけでなく四国中央市や広島県福山市などの仕事もしています。
  • 青野

    思い立ったら即実行という行動力もありますから、その中で多くの人との出会いも広がっているのでしょう。今後ますます飛躍されることと思います。そもそも土木建築業はどんな仕事ですか?例えば大昔、狩猟から農耕の時代になって人が定住するようになったとき、水をひいたり土を入れたりして環境を整えた、そんなイメージが原点でしょうか?
  • 渡辺

    「人が安全に生活するための、そして豊かな社会と文化を保つための環境づくり」と定義できると思います。具体的には道路・水路などの公共工事や建築工事などがそうですね。
  • 青野

    生活の基盤を作る大事な仕事ですね。渡辺建設さんは安全で安心して暮らしていける環境づくりに突出した企業だと私は思っています。
  • 渡辺

    愛媛県が定義するS級とAからD級の5等級のうち、私どもの土木はおかげさまで最上級のS級をいただいています。愛媛の中でも認められた会社だと自負し、その責任を担い努めています。創業の昭和15年から今年で82年目を迎え、これから百年に向けてしっかりビジョンを持って進んでいきます。
  • 青野

    長い歴史を重ねて百年へ向かう今、一番大事なことは何ですか?
  • 渡辺

    まず第一に、皆さんの生活と安全を守るこの仕事を、誇りに思ってやっていくこと。そして、人が大事、地域環境が大事です。企業として、自分の仕事を地域のために繋ぐことを意識しています。
  • 青野

    企業づくり、人づくり、まちづくりをどんどん進めていくのですね。未来に向けて非常に充実していますね。
時代で変わる働き方企業や人が担う役割
  • 青野

    最近はトラック運転手に女性の姿も見られます。業界の女性参入は増えていますか?機械などの導入で力仕事の負荷も軽減されているのでしょうか?
  • 渡辺

    事務所には女性も増えましたが、現場はこれからです。女性が働きやすい環境整備を進めていて、例えば女性用のトイレや更衣室は絶対に必要です。新しく始めた運送業では、女性に特化した事業内容での募集も始めました。
  • 青野

    当社でも新しい動きがあり、葬儀の打ち合わせや施行サポートをする「フューネラルプロデューサー」を女性が務めるようになりました。葬儀関係は安全面などで男性が適している業務もあるので従来は一括して男性が従事していましたが、分業化で現在は女性も活躍しています。女性がつくる穏やかな癒しの雰囲気が、より良い葬儀にも繋がるのです。ブライダルで培った接客スキルをここでも活かしたいと望む社員も増えるでしょう。土木などでも女性ならではの適所があるのではないでしょうか。
  • 渡辺

    職人の作業配置のオペレート業務は女性が向いているように思います。複数のグループが衝突なく一つの仕事に取り組むには、オペレーターの役割がとても重要です。昔ながらの男社会だと上下の力関係で強行しがちですが、穏やかな橋渡しでワンクッションが入ると全体がスムーズに流れます。これには女性が適任のようです。当社ではそんな女性の働きで、仕事の効率化を目指そうとしています。今まで男性だけではできなかったことも可能になるかもしれません。
  • 青野

    他にも今の時代は働き方が多様化していますから、人それぞれの考え方やライフスタイルに合わせて働ける仕組みを、我々が考えるべきかもしれませんね。
  • 渡辺

    今まで通りの会社のルールに従ってもらうのではなく、それぞれのルールに合わせて会社が仕事を作れるといいですね。個々の働き方を総合的にみて、全社員をどうオペレートするか。それが今からの時代だと思います。スピーディーに対処していきたいです。
  • 青野

    外国からの人材も積極的に雇い入れているそうですね。
  • 渡辺

    労働力の補足が目的ではなく、継続した雇用で幹部まで育てるという思いでやっています。運転免許や技術資格も取得し、能力は日本人と変わりません。彼らが家族も呼べるようになれば、家族の仕事など生活環境も整えるつもりです。
  • 青野

    企業として生活もサポートしながら仕事やコミュニティを作ることができれば、地域住民や子供たちとも交流して、本当の意味での国際親善ができますね。
  • 渡辺

    実現できるように色々考えています。自国の食や文化を発信できる場所やイベントも立ち上げたいですね。土地や場所は人がいないと荒れてしまうものです。人を受け入れて、人が集まる場所が増えれば活気づくはずです。私たちが率先して動いて、他の企業や業界も続いてきてくれる。そんな道標に、私たちはなれると思います。
自然の中で交流「クロスエリア」
  • 青野

    人が集まる場所というと、「クロスエリア」というプロジェクトも始められましたね。その一環で作られた「織田ヶ浜ビレッジ」を、当社の「あいリンクスポーツクラブ」の練習で使わせていただいています。海が近くて子どもたちにも好評です。
  • 渡辺

    当社の遊休地を、子どもたちが遊んだり近所の人がくつろいだりできる場所にしたいと思って始めました。「クロスエリア」は「交流の場」という意味。そして実は「渡辺」の名前が由来の「渡(クロス)辺(エリア)」です。こじつけですが(笑)。普通のグラウンドや公園とはちょっと違って、まっすぐで広くて緑も茂り、自然を身近に感じられます。人や自然と交わることは、子供たちの教育にも良いですよね。
  • 青野

    「あいリンクスポーツクラブ」は、種目を決めず元気いっぱい体を動かす自由さがコンセプト。のびのび自然のままという思いが同じですね。
  • 渡辺

    そうですね。他の企業様の遊休地も一般の方々に開放できるように私たちがお手伝いをして、「クロスエリア」を増やしたいです。人が集まる場所ができ、空き地の有効活用もできます。土木の仕事に携わる私たちだからこその、地域貢献へのアプローチです。建設業界でリーダーシップをとり、社員にとっても誇りある会社にしていきたいです。
  • 青野

    誰もが仕事にプライドとやりがいを持てるように、その一環として、地域貢献もあると思います。子供たちに喜んでもらったり、地域を盛り上げたり、企業としての社会貢献など、また一緒にがんばっていきましょう。