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井出が行くけん!

今回やって来たのは「今治城」。

 

博物館や美術館に行くと、古いものや貴重なものなど色々なものを見ることができます。私たちに驚きや感動、学びを与えてくれる展示がどのような仕事で支えられているのかを知るために、私、井出が体験に伺います!

今回やって来たのは「今治城」。
築城の名手として名高い藤堂高虎の最高傑作とも言われ、
1602年から約6年をかけて築城したと考えられています。
歴史的資料であるお城も博物館の仲間。
博物館で働く資格を持った専門職「学芸員」の仕事を体験します。

  • 井出

    お城での仕事にワクワクしています。
    学芸員とはどんな仕事ですか?
  • 藤本

    学校で働き、教科書を使って教えるのが教師だとすると、博物館や美術館で働くのが学芸員です。学校の外で実物をもとに教えたり発信したり、調べたりします。ここは館内の展示品だけでなく、お城そのものも展示品。特徴的ですよね。
【体験①】保存
  • 藤本

    保存箱に防虫剤を入れます。史料を後世に守り伝えるための大切な作業の一つです。
  • 井手

    防虫剤をお茶パックに入れて、箱の中に…。
  • 藤本

    直接薬剤が触れないようにしています。箱も中身の劣化を防ぐ中性紙製です。
【体験②】調査
  • 井出

    次は古文書(こもんじょ)の調査ですね。
  • 藤本

    まずは準備から。史料を傷つけないように名札や腕時計は外して、汚さないように手もきれいに洗いましょう。
  • 藤本

    明治8年に県庁職員に出された辞令の書面です。内容、材質、大きさなどを調べて記録します。
  • 井出

    柔らかい…
    和紙でしょうか…。
  • 藤本

    寸法をはかる時も硬い定規ではなく布製などのメジャーで。真上から目盛りを見てズレが無いようにします。
【体験③】保存
  • 藤本

    展示品のキャプションを作ります。本で調べて、わかりやすい説明文を考えて…
  • 藤本

    見やすい位置を考えて設置します。
  • 井出

    これが徳川家康の盃ですね。今治藩の藩主は家康の親戚だったんですよね。
【体験④】普及活動
  • 藤本

    最後に城内をまわって、今治城をもっと楽しめるポイントなどをご案内します。
  • 井出

    江戸時代の今治城の全貌がわかる絵図ですね。
  • 藤本

    天守から見下ろして、現在の様子と比べてみましょう。無料アプリ「今治城AR」で、現在の町に江戸時代が重なって見えますよ。
  • 井出

    すごい! ビルが消える!
    江戸時代の今治が見える!
体験を終えて
  • 井出

    古い史料に直接触れるなど、とても貴重な体験でした。「当時は何気ないものでも、時が経てば貴重になることもある。今は普通のものでも、未来には歴史的史料になるかも」という藤本さんの言葉がとても印象的でした。歴史は面白いです。自分が住む土地の歴史なども、もっと知りたいです。

今治城

愛媛県今治市通町3丁目1−3

https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/imabarijo/